過去ログ - 垣根「お前が欲しい」初春「……は?」
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227:suzuna ◆NyIM8lnb8dlY[saga]
2011/08/03(水) 18:33:09.75 ID:W20y/3cAo
暗部による、暗部のための病院にその子は居た。

「……なんの用だ」
「顔くらい知ってるだろ、日本人形」
「誰が日本人形だ」
「じゃあ千手観音か?」
「……うぜぇ」

黒夜海鳥。
先日の『フレメア強奪事件』の中心人物となった張本人。
ガトリングレールガンを集中砲火しても生き残ったタフな所がある。
暗闇の五月計画の被験者でもある。

先日垣根に報告した内容だった。

「第二位がなんの用だよ」
「暗部が好きで好きでたまらないお前に朗報だよ」
「……、」
「グループに入る気ねぇか、いや拒否権なんてねぇんだけどな」

初めから聞く必要が無い。

「……嫌だと言ったら?」
「拒否権ねぇって言ってんだろ、つーかこのままだとお前死ぬぞ?」
「そうだな、もう私は死んでいるよ。一度死んだ人間がこれ以上の事が出来るか?」
「ならお前は俺と同じだ」

場が静かになった。
聞こえるのは、点滴が落ちる音だけ。
この場にいるだけで息苦しかった。

「……チッ、そういえばアンタもそうだったな」
「ふん、まぁ今となっては大能力者のお前を入れるなんざ意味ねぇ事だが、人手不足でな。しっかり働いてもらうぞ」
「……、」

黒夜は黙ったまま、天井を見上げた。
と、思ったら笑い出した。

「ひっはは、アンタの目的はなんだよ」
「第一位をぶっ潰す事に決まってんだろ」
「気に入った、ついでにあの三人のヒーローもぶっ潰してやる」

こうして、黒夜海鳥はグループに加入した。
あっさりと、目的の合致から。


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