過去ログ - 垣根「お前が欲しい」初春「……は?」
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30:suzuna ◆XvsKHLIHQc[saga]
2010/12/12(日) 16:14:53.39 ID:RcmkpT6o
「新しいメンバーだ。ってさっき話してたみたいだから、紹介はいいか?」

「ええ、大丈夫よ。興味深い資料を貰ったし、相当凄い腕を持っているのも把握しているわ」

自分が褒められていると言うのに、あまりいい気がしない。

「話しが早いな。初春ちゃんには情報仕入れをやってもらう。今まで通り、こういう文書を集めてほしい」

垣根はファイルを指さし言う。
後のこのファイルは、裏の目録と名付けられる。

「俺の知らない、素養について初春ちゃんは知っていた。素養については、学園都市ではトップシークレットとされているだろう」

「そうですね、何も知らない学生、先生は黙々と勉強していくだけですから」

「…これは学園都市の交渉材料にならないか?」

垣根は険しい顔をして言う。

「それは危険だと思います、知っているのは私たちだけ。私たちが消されれば知る人間は居なくなると言う事ですから、それに…」

「それに?」

「交渉をして何を得るんですか?」

これが一番聞きたかった。
当初の目的は滝壺理后の回収。
そして…真なる目的は垣根自身がメインプランへのシフト。
それを言う。
言うと、垣根は表情一つ変えずに語り始めた。

「そうだな、昔の俺はそう思っていたかもしれねぇな」

一息。
「だが、今は違う。一方通行と対立するのには、そもそも俺とでは『次元』が違う。その名の通り『次元』だ。奴は、学園都市と戦っているのではなく、また違う何かと戦っている。だから、今はメインプランになる事が目的ではない」

「じゃあ、何が目的だと言うのですか?」

「学園都市が、俺に対する使用問題についてだよ」

コップに入った飲みモノを口に放り込む。
色からして、酒だろうか?と考える。

「奴らは俺に、未元物質の生産を求めた。あの時俺は身体が無かったが、交渉し身体を求めた。こうして今の俺はここに居る。だがなんだ?奴らは、俺に永遠と未元物質の生産を求める。それはだ…」

「もしかして、最近ささやかれている」

「ああ、その通り。未元部室を使用した武装兵器の作成の為だ」

ギリッと歯ぎしりが聞こえる。


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