156:とある複製の妹達支援[saga]
2011/01/22(土) 11:03:43.20 ID:pRtB1Rnho
強盗B「――ハッ、馬鹿がっ!」
安達の銃口から逃れるように距離をとる強盗犯。
安達「(て、鉄球!?)」
強盗犯の放った鉄球は、安達の足にぶつかったにも関わらず、それを問題にしないように下方へと進み続ける。
メキッメキッメキッメキッ
不快な音と共に足に走る激痛。
安達「(動かせないっ!?)」
一定の速度で進行を続ける鉄球によって、安達の足は床に縫い付けられたように動きを封じられてしまう。
黒子「初春っ!」
解放された初春を背後に庇いながら、黒子は手を鉄球へと翳す。
シュン!
安達「(消えた!? この娘、『空間移動能力者(テレポーター)』か!)」
唐突に足を襲っていた圧力が消え、体が自由になる。
だが、数瞬の遅れは、戦闘において致命的だった。
強盗B「これで形勢逆転だな、坊主」チャキ
安達のこめかみに突き付けられる鉄の凶器。
安達「誰も一挺だけとは言ってない……か」
強盗B「あぁ、そういう事だな」
安達「今の鉄球は……アンタの能力か?」
強盗B「……そうだな、冥土の土産に教えてやろうか」ヒュン
勝利を確信した笑みを浮かべながら、鉄球を横へと放る。
強盗B「『絶対等速(イコールスピード)』っていってな。俺が投げたものは動きはニブいが……」
鉄球を一定のスピードのまま、止まらずにガラスを割り、防犯シャッターを破り、封鎖された郵便局に風穴を開けた。
強盗B「前に何があろうとも同じ速度で進み続ける。俺が能力を解除するか投げた物が壊れるまでな」
1002Res/886.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。