過去ログ - 御坂妹「アクメツ……?」
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243:とある複製の妹達支援[saga]
2011/01/27(木) 23:17:12.65 ID:jxp6Yvtso

バキン!!

何度、この音を聴いただろうか?

雷撃を打ち消されるたびに響く音。どこか爽快感があるのが、また憎たらしい。
そんなガラスが砕けるような甲高い音と共に、雷撃の槍は、容易く打ち砕かれる。

雷撃の余波で土煙が舞い上がる。
その向こう側で恐らく、上条は『偶然、防ぐことが出来た』と考え、冷や汗を流しているのだろう。

風が吹き、土煙が流され、再び上条の姿が顕になる。

美琴「(やっぱり無傷か……!)」

どこか安心する反面で、『幻想殺し』の存在を改めて確認する。

だが、彼の右手の『性質』を知った美琴は、上条当麻の本当の『脅威』を理解する。

美琴「(アイツ、右手を突出させて、避雷針の代わりにしてた――!)」

超能力の産物とはいえ、その本質が純粋な高圧電流であることは変わらない。
ならば、右手を突出させておけば、性質上、雷撃がそこに引き寄せられるのは当然だ。

勿論、ただ必死に右手で防いでいるだけなのかもしれないし、
仮に狙ったのだとしても、彼自身、それを意識している訳ではないだろう。

――だが、だからこそ恐ろしい。

光速で飛来する雷撃相手に『理想的』な防御方法を考えずに選択した、それだけで充分に驚異的なのだから。

美琴「やっぱり電撃は効かない、か……なら」パリッ

二問目は応用問題。

学園都市では比較的ポピュラーな電撃使い(エレクトロマスター)の中で、なぜ自分が頂点に立っているのか。
基礎がしっかりしてるからこそ、応用力で実力が問われるのだ。

……操るのは、ここの磁場。

――ザッ、ザザザッ!

手元に集めるのは、大地に……地面に……土に含まれている砂鉄!

上条「……は? 何?」

目の前で舞い上がった漆黒の粒子。
それらは手元に集まって、高速で振動しながらも、棒状を維持し続ける。

さながら、砂鉄で作った高振動ブレードって所だ。

上条「ちょっ……御坂サン……? 得物使うのは、ズルいんじゃないかなーって……?」アワワ

そんな慌てた声も、自分が出させているのだと思うと格別だ。
とんでもない問題で生徒の度肝を抜くってのは、なかなかどうして快感らしい。

美琴「能力で作ったものだもん」ブンッ

砂鉄と一緒に舞い上げられたのか、宙を踊っていた木の葉が一枚ひらりと降りてくる。

木の葉「♪」

引き寄せられるように砂鉄の剣の上に舞い降り、

木/葉「(結局、これが私の運命なわけよ)」スパッ

小さな音を立てて両断される。


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