247:とある複製の妹達支援[saga]
2011/01/27(木) 23:44:43.94 ID:jxp6Yvtso
殺しにいってないだけで、手を抜いたりはしていない。
正真正銘、全力で放った攻撃なのだ。
そう容易く見切れるような代物ではない。
――ならば、何故見切られたのか?
美琴「(防がれるのは予想通り……でも、『磁力線』から攻撃を予測されるなんて――!?)」
上条の目にも見えている攻撃のヒントと言ったら、これはもう砂鉄によって視認可能になっている『磁力線』の流れしかない。
自分のような高位の電撃使いには、磁力線の視認する能力もある。
だが今なら、美琴の操る砂鉄によって、その『大まかな流れ』程度なら無能力者でも視認出来るはずだ。
――ここまで見事に対処されると逆に気持ちがいいくらいだった。
美琴「(コイツの凄さは、右手の能力じゃない……それを最大限に活かす反射神経や判断力!!)」
もし、自分に彼のような右手があって、それを同じように使えるかと言われれば、正直言って不可能だ。
上条「おい、御坂……そろそろいいんじゃねーか?」
既に美琴は、目の前の少年を認めつつあった。――自分よりも強い存在として。
美琴「そうね……次で終わりにするわよ――」バチン
さて、最終問題は、先生の全力が生徒にどれだけ通用するのか、だ。
布石は既に打たれている。操るのは、空中に撒き散らされた砂鉄。
風が唸り、周囲を舞っていた砂鉄が、中空にて黒い渦を作る。
上条「なっ……風に乗った砂鉄までっ……!」
砂鉄の渦から、一筋の奔流が、上条を目指して突撃する。
上条「こんな事、何度やったって同じ結果じゃねえかっ!」バキンッ
どれほどの量の砂鉄であろうと、右手の一振りで砂塵へと還される。
――だが、砂鉄の奔流で上条の視界は塞がれた。
1002Res/886.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。