249:とある複製の妹達支援[saga]
2011/01/28(金) 00:10:04.31 ID:9GAsCHwNo
美琴「」
上条「み、御坂……?」
上条の右手に触れた途端、能力が使えなくなった。
当然ながら、触れた手から電流は流れていかない。
美琴「――あーあ、やっぱり勝てないのか……」
少女は、その結果を恥じるでもなく、ただ残念そうに笑う。
美琴「ズルイわよね……何なのよ、このデタラメな右手。これでも私は超能力者(レベル5)なのよ?」
上条「おい、御坂……」
美琴「でも、こうも簡単に完封されると逆に爽快よねー……アンタ、誇っていいのよ? 超能力者の私を……」
上条「御坂!!!!」
一方的に捲し立てる美琴に不安を覚えた上条は、思わず大声で叫んでいた。
美琴「な、何よ……急に大声出したりして……ビックリするじゃない」
上条「なぁ、今日のお前……なんか変だぞ? 昼間に会った後……何かあったのか?」
美琴「別に悪いことなんてないわよ――ちょっとした心境の変化があっただけ」
上条のそんな心配も逆に嬉しく感じてしまう。
『今日のお前』そんな言葉が出てくるくらいには、御坂美琴という存在は上条当麻の中に根づいている訳だ。
上条「心境の変化……?」
美琴「今、私にはどうしても欲しいモノがあるの……それを自覚したってこと」
上条「欲しいモノ?」
美琴「たぶん、私はずっと前から『それ』を求めていたんだと思う。
でも、簡単に手に入るようなシロモノじゃないから、いざ目の前に『それ』が現れて、
自分でもどうしたらいいか分からなかった――」
少女の独白を上条は黙って聞いていた。
自分は、これを聞かなければいけない、そんな気がして。
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