562:とある複製の妹達支援[saga]
2011/03/25(金) 09:53:22.77 ID:gKpTv5gOo
新倉「まぁ、無能力者の不良なんだから、別にスキルアウトでいいんじゃないか?」
佐天「え、それでいいんですか!?」
新倉「いや、別に呼ばれ方が変わった所で自分が変わる訳でもないし」
佐天「…………」
他人にどう思われていようと関係ないと。
自分と同じ無能力者な筈の少年は、簡単に言ってのけた。
佐天「(あぁ…………この人も、そうなんだ)」
――昨日、セブンスミストで会った……あの人と同じなんだ。
憧れの人が、対等に接することが出来る人。
それを許されたのではなく、自然にそうする事の出来る人。
――自分が無能力者である事に、何の引け目も感じずに真っ直ぐに生きている人。
羨ましかった。
どうすれば、こんなに真っ直ぐに立てるんだろう。
――それに比べて、どうして私の足元はこんなにも脆いんだろう。
また心に、暗い影が差し込んだ。
新倉「……どうかしたのか? ……えっと」
名前を呼ぼうとして、初めて互いに名乗っていない事に気付く。
新倉「ごめん、自己紹介してなかったじゃん」
佐天「あ……わ、私、佐天涙子って言います!」
新倉「さてん……佐天か……俺は新倉……新倉生だ」
1002Res/886.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。