653:とある複製の妹達支援[saga]
2011/04/06(水) 18:12:11.67 ID:2kBofMsJo
7月20日
学園都市・第七学区
〜とある高校の男子寮〜
【AM 8:46】
うだるような熱気によって、迫間生は目が覚めた。
迫間「あ、暑い…………」
うつ伏せの体勢から、顔だけ起こして部屋の中を見回す。
かつてのアクメツ時代に自分が生活していた部屋でも、学園都市内のクローンプラントの一室でもない。
ここは、学園都市でとある高校の生徒として生活している、安達生の暮らす男子寮だ。
迫間「そういえば、安達の代わりに泊まったんだっけか……」
迫間が安達の部屋に宿泊した理由は昨日の一件にある。
『幻想御手』使用に伴って、能力が覚醒した自分と最も付き合いの長い同胞、新倉生。
何故、開発を受けていない彼に能力が発現したのか? という疑問。
そして、どうも異能力(レベル2)以上の強度を持っているらしい、という事実。
それらを探る為に行なわれた新倉の精密検査。
この検査には、学校で超能力の開発を受けていた安達も対比検討の為に参加し、昨日は徹夜コース一直線。
とはいえ、学生の身分の安達が何度も外泊という訳にもいかないので、彼の代理で迫間が『安達生』として彼の部屋に宿泊したのだ。
迫間「おいおい……エアコンが逝ってるじゃん……」
昨日の時点ではギリギリ動いていたのだが、途中で力尽きたらしい。
しかも、志半ばで倒れたのはエアコンだけではないようだ。
昨晩の落雷が影響で、家電の半数が天に召されている。
迫間「(朝飯……どうするかな……?)」
冷蔵庫は辛うじて無事たが、いつエアコンと同じ末路を辿るかは分からない。
既にテレビや電子レンジに至っては、うんともすんとも言わない。
悲しい現実に涙腺が緩むが、どうせ困るのは安達なので、大してダメージはない。
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