655:とある複製の妹達支援[saga]
2011/04/06(水) 18:15:50.16 ID:2kBofMsJo
同時刻
上条当麻の部屋
美琴「〜〜〜〜〜♪」ジャブジャブ
上条「」ズズズッ
ご機嫌で使い終わった調理器具を洗う、女子中学生の後ろ姿を眺めながら味噌汁を啜る。
上条「(なんだ、なんだろう、なんなんでせうか、この状況は?)」パクパク
表面上は冷静に食事を続ける上条だが、内面は混乱気味である。……困惑と言ってもいいが。
何しろ、常用している三段活用にも普段のキレがない程だ。
――事の起こりは20分前。
上条は冷房が使えない為に眠れぬ夜を過ごして、睡眠不足気味だった。
それだけなら不幸のレベルで済んだのだが、冷蔵庫死亡に伴い、一部の食材が死線を超えてしまい、朝食抜き。
よくよく考えてみれば、昨晩もレストランで料理を食べ損ねている。
そんな訳で健康的な男子高校生の胃袋は、抗議のような音を鳴らしていた。
そして、腹の音に呼応するかのように電話がかかってきた。
――上条ちゃーん、バカだから補習ですー♪
と嬉しくもない、ロリ担任からの逢瀬のラブコール。
……不幸だ。
いつもの一言を終えた後、軽く泣きたくなるような状況で、それはやってきた。
ピンポンピンポンピンポーン!と連続かつ、執拗に鳴らされるチャイム。
何かの勧誘かと思って、無視を狙ってもみたが、一向に止まないチャイムに辟易しながら、ドアを開けると……
――き、昨日のお詫びに朝御飯作りに来たんだけど……
上条家の家電を瀕死に追い込んだ原因が、少しドキッとする上目遣いで立っていた。
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