657:とある複製の妹達支援[saga]
2011/04/06(水) 18:20:23.09 ID:2kBofMsJo
上条「えっと、俺が出るから……御坂は奥で休んでてくれ。洗い物は終わったんだろ? お茶でも入れるからさ」
美琴「――そう? じゃあ、お言葉に甘えて……」
言葉巧みに美琴を奥へと誘導し、仮に踏み込まれても、玄関先からは美琴の姿が見えないようにする。
上条「はーい、どちらさま……」ガチャ
そこに居たのは想像していた相手ではなく、その反対側の『お隣りさん』であった。
迫間「――よぉ、上条」
上条「……生? どうしたんだ、こんな朝から」
土御門や青髪ピアス程ではないにしろ、一緒に馬鹿をやってる以上、『類友』である友人に警戒心を滲ませながら問い質した。
迫間「悪いが、ここを開けてくれるか?」
上条「えっと、ここじゃダメか? 何か用事があるなら……」アセアセ
部屋の奥へ幾度も視線を送りながら、慌てる上条。
――これで隠せていると思っているのだろうか。
迫間「……言っておくが、俺の用件は『上条が隠したい事』とは無関係じゃん。
ってか……本気で隠すなら、そのローファーも隠せよ」
言われてみれば、玄関に置きっぱなしだった御坂美琴の靴。
上条「ば、バレてる!? ……けど、無関係って……なら、何だよ?」
迫間「ベランダ」
上条「ベランダ?」
あまりにもサラッと言うので、どこかの外国人の名前でも聞き間違えたのかと思った上条。
迫間「……悪い事は言わないから、今すぐ見て来いって。俺はここで待ってるから」
上条「――分かった」
友人の真剣な表情に促された上条は部屋へと戻り、不思議そうな顔をしている美琴の横を通り抜けて、ベランダへと向かう。
1002Res/886.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。