751:とある複製の妹達支援[saga]
2011/05/15(日) 21:13:33.43 ID:Ah7YFTiEo
迫間「……少し、待ってな」ピッ
慣れた手つきで携帯を取り出し、コール。
電話に出た相手は、遠くから自分達を『見ている』筈の人間。
00013号『――気付いていますか?』
挨拶も過程も全て無視して、用件に入る。
迫間「――ああ」
00013『約100メートル後方に、パンクな服装をした東洋人女性が一人……お二人を尾行してます』
迫間「――そうか」
後方にいるらしい尾行者に気取られないように、返答は一言のみ。
00013『身の丈に匹敵する日本刀を所持していますが……何故か、周囲からは警戒されてません』
迫間「(精神操作に近い効果を持った魔術で、通行人の意識を逸らしてる……?)」
ゲームや漫画によくある魔法のイメージを自分の知っている学園都市の『超常』と併せて、現実味のある仮説へと変える。
周囲から意識されていないのも気になるが、日本刀を持っているというのも引っ掛かる。
日本刀と言えば、『魔術師』という名前からは連想されない武器の筆頭だ。
迫間「(まさか、別口……? しかし、このタイミングとなるとインデックスを追っている連中としか……)」
00013号『狙撃しますか? と、ミサカはトリガーを引く準備をしながら問い掛けます』
――いや、ここでは人が多すぎる。
彼女の狙撃の腕を疑う訳ではないのだが、一歩間違えれば無関係な通行人に怪我人が出るだろう。
迫間「ダメだ。……だが、準備だけはしておいてくれ」
00013号『了解しました』ピッ
学園都市の学生だって、高位能力者ともなれば銃弾なんて効かないケースのほうが多いのだ。
『魔術師』なんて得体の知れない相手ともなると、同じように銃弾が通用するかどうかすら不明である。
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