774:とある複製の妹達支援[saga]
2011/05/15(日) 23:19:13.60 ID:Ah7YFTiEo
【PM 3:25】
喫茶店で『幻想御手』に関する話を終え、四人は店を後にした。
木山「――じゃあ、『幻想御手』を入手したら、私の研究室に連絡してくれ」
黒子「はい。お忙しい中、ありがとうございました」
木山「いや、こちらこそ色々と迷惑をかけてすまない」
安達「迷惑なんてとんでもない、大変結構なものを見せて頂き――」
黒子&美琴「「黙ってなさい」」
安達「はい」ショボン
木山「ふふっ……奇妙な男だね、君は――何だか、教鞭をふるっていた頃の事を思い出して楽しかったよ」
美琴「教師をなさってたんですか?」
木山「昔……ね。では」
美琴「なんつーか、少し変わった感じの人よね」
立ち去る木山の背中を見ながら、ポツリ。
黒子「常人とは違う感性が天才を生むんですわ――それにしても、安達さん」
安達「ん?」
黒子「――もしかして、目付きの悪い研究者タイプの女性が好みですの?」
安達「いや、別にそんなピンポイントな嗜好はないんだが……それに、あの先生は目付きが悪い訳じゃないし」
美琴「クマは凄かったけどね」
安達「それだって、睡眠時間を削って研究してる証拠みたいなもんだろ?
……そのうちデッカイ事でもやってくれそうじゃないか」
根拠には欠けるが、努力している人間は何かしらの結果を残せると思いたいらしい。
黒子「確かに優秀な研究者みたいですし……『幻想御手』を見つければ、何か突き止めてくれると思いますの」
美琴「だといいんだけどねー…………ん?」ピクッ
言いながら、何かの気配を察知したかのように周囲を見渡す美琴。
パーパーパー♪ パパーパパパッパー♪
それを余所に安達の携帯電話に着信が入る。
黒子「(……西部警察?)」
安達「はい、もしもし………………………っ…………………………ああ、分かった」ピッ
にこやかに電話に出た安達だったが、途中で表情が固まったように見えた。
黒子「……どうかなさいましたの?」
安達「いや……少し用事が出来たから、支部への報告は任せていいか?」
黒子「元々、安達さんは非番ですし、それは構いませんが……」
安達「悪いな。それじゃ、お先に失礼するじゃんー」タッタッタッ
見た目こそ冷静だったが、何か焦っているように立ち去る安達。
黒子「……怪しさ大爆発ですの……お姉様はどう思いに――あら?」
振り返ってみれば、美琴の姿が忽然と消えている。
黒子「おねーさまー?」
どうも最近、このパターンが多いような気がする黒子であった。
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