787:とある複製の妹達支援[saga]
2011/05/15(日) 23:53:45.80 ID:Ah7YFTiEo
『本当に頭のいい奴は、20歳になる前に死ぬ。それはこの世に生きることがあまりにもバカバカしいからだ』
そういえば、そんな事を書いてたっけな、桂慧大先生は。
今、こうして必死に生きて、道を切り拓こうとしている俺を桂木は笑うだろうか?
『生きろっ! 生!!!』
いや、笑わないよな?
だって、俺ってば馬鹿だもん。
『俺達は毎日眠りにつく。眠ると意識が落ち、そこには自我も何もない』
それに頭のいい桂木だって、桂木は最後の瞬間まで生きた。
薬の副作用、死への恐怖、抑えられない怒り、絶望に身を焼かれながらも生き抜いたのだ。
消えかけた命の灯火を、どこまでも熱く、どこまでも明るく燃やしていた。
その上、俺達に多くのモノを残してくれた。
『幸せも不安も恐怖も明るくも暗くもない。………………ただの、無』
人は眠りの中で死を体感していると、桂木は言った。
そして、死は無であり、無が死なのだと。
――それは嘘だよな、桂木。……例え、死んでも、消えずに残るモノもある筈だ。
新倉「(――そう、消えないじゃん)」
気高く、誇り高く、天に輝く星のように。
孤高なる星。
例え、闇に消えようとも、かつて放った光が、後の世界を照らす。
桂木が俺達に望んだ、超人としての在り方。
新倉「(――もう一度、『俺』の想いを……誓いを……世界に刻んでやるっ……!)」
今、超人は更なる力を得る。
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