856:とある複製の妹達支援[saga]
2011/06/18(土) 22:19:12.27 ID:LMd3vOkZo
……放水が終わる頃には、七階の廊下は全室で水道管が破裂したかのような惨事になっていた。
ステイル「げほっ……ごほっ……」
気管に水が入ったのか、ステイルは苦しそうに咳を繰り返している。
アクメツ「放水しゅ〜りょ〜」
ステイル「き、貴様……! 何者だ……! こんな真似をして……!」ゲホゲホ
アクメツ「あ〜ん?」ギロ
おっと、まだ『火種』が残っていたようだ。
アクメツ「」ガチャ
アクメツが腰だめに構えたのはステンレス製の筒。
科学の知識に疎いステイルでも、それがどういう類の機械なのかは判る。
いや、疎いからこそ『それ』が、強力な兵器に見えてしまった。
バズーカと見紛う、その機械の名前はインパルス。
正式名称――IFEXインパルス消火システム。
IFEX--アイフェックス--はインパルス消火技術(Impulse Fire Extinguishing Technology)
の頭文字をとった言葉で、ドイツで開発された全く新しい消火技術に基づく消火機器やシステムの総称だ。
背中のバックパックを含めて、総重量は約25キロ。
かなりの重量だが、通常のホースを使用した消火に比べれば、その機動力は圧倒的だ。
このインパルスは水や消火薬剤の『微細な粒子』を『高速度』で火や、爆発性ガスの中に『打ち込む』ことで、消火を行う。
微細な粒子とすることで、打ち込まれた水分は一瞬で蒸発し、燃えている物質の温度を急激に冷却するのだ。
昨今では、『特殊部隊』や『警察』が『暴動鎮圧』に使用する事もある『強力』な放水銃である。
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