940:とある複製の妹達支援[saga sage]
2011/09/17(土) 00:51:42.74 ID:+q8a2Qk5o
烏丸『――彼女達の協力の成果だからな。仕事の話は戻ってからにしよう』ブツッ
如月「おい、烏丸の!? ……切りやがった。
461号と965号……『協力の成果』って、何の事だか分かるか?」
00965号「『協力の成果』……? あぁ、あれですか。とミサカは訳知り顔で頷きます」
00461号「学園都市組の妹達と、プラントの技術班でアクメツ用の装備開発をしてたんです。とミサカは胸を張って答えます」
如月「開発? でも、スクランダーは既に学園都市製の特殊素材で新調済みだし……何を作ってたんだ?」
00965号「ズバリ、『電磁刀』です」
その単語にメガネの少年がご先祖様の発明品を再現する漫画に登場するライト○イバー風の武器を思い出した。
00461号「……あんなの作ってどうするナリか。とミサカはチョンマゲロボットのモノマネをしながらツッコミます」
如月「ま、まさか……剣術と電磁力を組み合わせて『電磁刀術(レールガン)』とか……?」ワクワク
『一人一殺』に慣れた自分達でも『善悪相殺』の呪いは嫌だが、あの劔冑を装備したい気持ちがない訳ではない。
00461号「悪滅を辞めて悪鬼になってどうするんですか。
電磁刀と言っても、対能力者戦を想定して強化した……要は丈夫なだけの刀ですよ。とミサカは悲しい現実を突き付けます」
如月「あ、そう……少し残念じゃん……オドシとかやってみたかったのに……」ショボーン
00965号「お姉様ならば、自力で可能かも知れませんが……レベル3程度のミサカ達にそんな期待をしないでください」
如月「そんな卑下しなくても、無能力者の俺等からすれば十分に凄いぞ?」
00461号「でも事実は事実ですから。
……それに新倉さんのケースを考えれば如月さんにも可能性はあるのでは? とミサカは未知の可能性に言及します」
如月「能力かぁ……憧れない訳じゃないけど、逆に戦い難くなりそうでさ」
00965号「戦い難く、ですか?」
如月「修行時代に専門技術を習得してた奴……俺の場合は居合と剣術だったんだけど、
ver.3に統合した後も基本的な戦法はやっぱり最初に習得していた技術に偏るからな。
仮に能力を手に入れても、それが戦い方に合致するとは限らないじゃん」
逆に学生生活を送っていた新倉や改めて製造されたクローンである安達であれば、
ベースとなる戦法がないので他の全ての生の能力をムラなく使用できる。
如月「元々の戦法に合った能力を手に入れられれば、それでいいんだけどなぁ」
00461号「成程、その辺りの事情を踏まえての武器開発、という訳ですね」
如月「……迫間の奴と戦った魔術師の件もあるし、並の刀じゃ相手にならないかも知れないからな」
そう語る如月の表情に焦りや悲観は微塵もない。
00965号「何やら楽しそうですね、とミサカはニヤケ顔を指さします」
如月「――そうか?」
一人の剣術家としての期待か。
或いは、アクメツとしての執念か。
どちらにしても、生達は修業や研鑽だけに限らず、全ての敗北ですら……勝利への糧とする。
そう――アクメツの死に無駄死にはない。
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