944:とある複製の妹達支援[saga sage]
2011/09/23(金) 22:58:48.65 ID:57EzCirIo
〜風紀委員活動第一七七支部〜
生達が魔術師の問題に追われ、その活動を大幅に制限された為に、
彼等から直接『幻想御手』の現物が風紀委員へともたらされる事は無かった。
……しかし、その行動は確実に事態を進めていたのだ。
先日、新倉生が戦った後に捕縛し、安達へと引き渡した『偏光能力』の男は警備員へと引き渡され、尋問が行われた。
他の『幻想御手』の使用者らしき学生達と同様に意識不明となったが、その前に『幻想御手』をダウンロードしたサイトについて供述を引き出せたのは幸いだった。
事前に安達生が風見生と根回しを行っていたので、そのサイトの情報は捜査に当たっている第一七七支部へと送られた。
その情報から、『幻想御手』の現物を入手した黒子と初春は、サイトを業者に依頼して閉鎖、黒子が直接取引の現場を抑えるために動き始めたのだが――
白井「く、屈辱ですの……」ズキズキ
初春「また例の人だったんですか?」
白井「これで五度目ですの! 取引現場に駆け付ける度に先を越されて!」
言いながら、黒子は昨日から今日までに行った現場を思い出す。
――そう、取引現場に黒子が到着すると、全ては終わっていたのだ。
一度目は何者かに破壊された『幻想御手』入りのプレイヤーのみが現場に残されていた。
二度目は売人らしき男が路地裏で誰かに倒され、縛られていた。ご丁寧に『犯人』の貼り紙付きで。
三度目は『幻想御手』を買おうとしていた学生が、何者かに説教の後に正座させられていた。
初春「最初は取引の関係者かとも思いましたが、どうも無関係な人みたいですねー」
白井「無関係な人間が、こんな事をしている方が問題ですの……お姉様じゃあるまいし……」
等と、当初は割と呑気な事を言っていたのだが、それも四度目からは違った。
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