968:とある複製の妹達支援[saga sage]
2011/10/13(木) 15:50:47.43 ID:fTCFma7Ao
小萌先生が車で病院へと向かった後、
安達生と御坂美琴は風紀委員の第一七七支部へと向かっていた。
美琴「アイツだけで大丈夫かな……」
アパートに残してきた上条とインデックスが心配なのか、何度も来た道を振り返っている。
――特にどちらが心配なのかは、敢えて言わないが。
件の上条当麻は『幻想御手』の調査に向かおうとする二人に当然のように付いて来ようとしたのだが、
「インデックスを一人にするつもりか」と二人から割と本気で説教を喰らい、渋々断念する事になった。
安達「……平気平気。少なくとも、今は敵さんも仕掛けてこれない筈だから」
美琴「――やけに自信あるみたいじゃない?」
安達「話を聞く限り、連中の行動はプロのそれだ。
慎重で大胆。冷酷で、証拠の隠蔽も徹底している」
美琴「それで?」
安達「前回の襲撃は、こちらの戦力が一人だけ――それもただの学生だったから、連中も簡単に仕掛けてきたじゃん」
現在は三人――しかも、その中の一人は学園都市最強の七人の超能力者の中の一人なのだ。
美琴「でも、私達が離れたら結局はアイツ一人に戻っちゃうじゃない。それだと、連中もチャンスだと思って……」
安達「他に敵がいなければ、な」
美琴「あぁ、アイツを助けてくれたっていう……仮面の男?
……疑うわけじゃないけど、本当にそんなの居たの?」
安達「仮面の男の真偽は別にしても、連中は上条の『右手』に関しても大して情報を得ていない筈じゃん」
そういう意味では上条当麻の方が、アクメツよりも遥かに得体が知れないだろう。
そして、そんな得体の知れない相手がいる状況で、迂闊に動くとは思えない。
――勿論、小萌先生のアパート周辺には30人もの仲間達が潜んでいるのが最大の根拠ではあるのだが、それは伏せる。
美琴「確かにそうかもね……アイツの『右手』には相当、面食らっただろうし」
安達「(……嬉しそうだなぁ)」
もしかすると、自分を負かした相手の強さが証明されるのが楽しいのだろうか。
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