986:とある複製の妹達支援[saga sage]
2011/11/05(土) 21:39:31.73 ID:BrHDwZp8o
〜AIM解析研究所〜
木山春生の元を訪ねた安達と初春だったのだが、
研究室に通された後「少し待っていて欲しい」と木山に言われ、そのまま待たされていた。
安達「遅いなぁ、木山先生……」
初春「ですね……って、あれ? 安達さん……携帯鳴ってませんか?」
安達「あ、本当だ。マナーモードにしてたからな……」ブブブ
自分の携帯電話を取り出して、着信画面を見る。
電話の相手は――『布束砥信』。
安達「――悪い、少し席を外していいか?」
初春「分かりました。木山先生が戻られたら声をかけますね」
安達「……助かるじゃん」
このタイミングでの電話にある種の予感を抱きながら、生は初春を残したまま部屋を出る。
安達「さて……」キョロキョロ
廊下をしばらく進み、周囲の人の気配が無いのを確認し、電話に出た。
安達「……もしもし。何か分かったのか?」
布束『えぇ――その前に・・・・・・木山春生は側にいる?』
安達「木山先生? いや、少し前に席を外して……まだ戻ってきてないじゃん」
廊下に壁に背中を預けながら答える。
布束『そう……なら、そのまま聞いて。今、やっと……『幻想御手』の仕組みが解析できたの』
安達「本当か!? 流石、頼りになるじゃん」
布束『――でも『私達』は、もっと早くに気付かなければいけなかった』
安達「ん? ……そりゃ、『学習装置』に関しては布束は専門家だから、そう思うのも理解できるけど……」
共感覚性を利用して擬似的に『学習装置』と同様に開発を行なう道具、という仮説を立てていた為、安達はそんな言葉をかける。
布束『――ミサカネットワーク』
安達「え?」
布束『専門家どころか、私は当事者であった筈なのに……怠慢、かしらね』
……安達生は尋常ならざる事態の進行を布束の口調から感じ取っていた。
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