過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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13:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/11(土) 00:49:11.87 ID:0K5Poxg0

「へッ……わかってたハズなんだがなァ…オレ、オレみてェな極悪人が許されるはずがねェってことくらいよ…」

自らが犯してきた過ちの重さを改めて思い知る一方通行。
瞳を伏せ、悔い入るように唇をかみ締める。


「番外個体いい奥さんになるよ…」





(通い妻?奥さん?)

佐天涙子は凍り付いていた。
二人の座る席とついたてを挟んだ斜め後ろに位置取っていた彼女は、二人の会話を盗み聞きしていた。
詳細は聞き取れなかったが、どうやら彼の少年には所謂ステディな関係のおなごがいるらしい。
向かいには「メシウマwww」状態の初春。佐天は一方通行に助けられたその日のうちに初春の下を尋ねた。
時刻は日付が変わった頃。空気読まないにも程がある時間である。
一人暮らしの大学生でもいきなり来られるとムッとなる時間帯であったが、夜の住人―― ナイトウォーカーの肩書きを持つ初春にとっては放課後に遊びにこられるのと大差は無い時間帯である。
禁書スレを超電磁砲スレで乗っ取るという日課をこなしているときに突如尋ねてきた佐天を快く迎え入れた。

初春には佐天涙子という親友のことがよくわかっていた。

一見常識知らずなようでその実もっとも常識を弁えている少女。

そんな少女が血相を変えてやって来たのだ、何かがあったと思うのが当然であろう。

『う、ういはるぅ〜〜私、白い王子様見つけちゃったよぉ〜!』
『白い?白馬の王子様じゃなくてですか?』
『うん、白いの。この前初春が言ってた学園都市第一位の……』
『一方通行…ですか?』
『うん!!そう、そのあくせられーたが王子様で、白くて私を助けてくれて、モヒカンが超電磁砲で』
『佐天さん落ち着いて下さい。文章がおかしいです。大体何があったのかわかりますけど』
『ど、どうしよう。お礼も言えなかったし』
『ああ…一目惚れしちゃったんだ…赤い実弾けちゃったんですね、佐天さん』
『ひとッ!?ひ、ひとめ惚れ……そうなのかなぁ…よくわからない』
『で、その報告をする為にこんな時間に来ちゃったんですか?あ、紅茶飲みます?』
『ううん、そういうわけじゃなくてね……紅茶よりコーヒーが欲しいかな?』
『?じゃあどういうつもりで?コーヒーなんてそんなに飲みましたけ』
『あの人の居場所ってわからないかなぁって。連絡先でも住所でもいいんだけど、そういうの街頭カメラとかでわからない?いや、お礼言いたいだけなんだけどね?ホントだよ』

その発想はストーカーです、とは言えなかった。あの能天気な佐天涙子が御坂美琴の如きリアクションを示したのだ、野暮なツッコミなど出来ようハズもない。
第一純愛とストーカーなんて紙一重なのだ、これくらい可愛いものだと初春は親友の為に一肌脱ぐことを決意した。
何よりも面白そうな予感がしたのだ。食いつかない黒春ではない。

「そんな……ようやく見つけたのに、そんな相手がいるなんて」

佐天はうなだれる。具体的にどうやって見つけたのかといえば一方通行と上条の電話を傍受したのだ。初春さんマジパネェ。



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