過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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139:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/14(火) 23:37:28.16 ID:BQbw8is0

「御坂さんは能力なんて関係ないって言ってました。友達もみんなそう言ってます」

御坂美琴ならそう言うだろう。そういう少女だ。

「今日、能力測定があったんですよ。結果は相変わらずです。わかってたんですよ。それくらい」


けど、やっぱり悔しい。
消え入りそうな声でつぶやく。

一方通行は言葉を見つけあぐねる。
何となくだが、この少女の胸につかえていることの根本が見えた気がした。
御坂美琴ではその根本を理解しきることができないということもわかった。


「着いたぞ」

「あ…」

何時の間にという佐天の呟きを聞かぬフリをする。
自分にどうしろというのだ、という苛立ちがあった。
佐天の部屋のドアが目の前にある。思わず答えを委ねるように一方通行を振り返る。
佐天の目に映ったのは、自分に背を向ける一方通行の姿。

華奢な一方通行の背を見た瞬間、佐天は思わぬ衝動に突き動かされた。



背を向けた一方通行の裾を握ったのは反射的なものだった。



「不意打ちが上手ェなァ…お前は」
「待ってください。待って…」

裾を握り締める手が震えていることに、気付かぬフリをする。
溜息がひとつ零れた。




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