過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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貧乏螺子
◆d85emWeMgI
[sage]
2010/12/11(土) 00:58:20.37 ID:0K5Poxg0
「てンめェ……何処の組織の差し金だァ?余程挽き肉にされてェみてェだなァァ」
顔面スライディングをかました一方通行は、すりむいた鼻を押さえながら若干涙目になりながらうなり声を上げる。
刺激に対して弱いことに掛けては定評があるのだ。
クール(ぶっている)な自分に顔面スライディングを決めさせた愚か者を血祭りに上げるべくチョーカーのスイッチを入れたところで、
足下にしがみついているのがセーラー服を着た何処にでもいるようなただの中学生だと気づく。
「あァん?てめェは確か…」
「あ、あの、私、この前貴方に助けてもらったんです。それで、お礼まだ言ってなくて…
ずっと言いたくて、たまたま貴方を見つけて」
動揺しつつもさりげなくストーカー行為を偶然に置き換えながら佐天は耳まで真っ赤な顔を一方通行の胸にぐりぐりと押しつける。
「最近の中学生ってなァ礼代わりにタックルかますもんなのかァ?」
「違います!!これは誤解で、ただ、ただ私」
貴方とお話してみたかったんです。
その言葉が何故か出てこなかった。
助けてくれた恩人への感謝の気持ち。
学園都市最強という自分にとってはラピュタのごとき幻想の存在への憧憬。
そして、一目見た瞬間から生まれてしまった言語化困難な感情。
会ってまだ一週間しか経っていない相手に対してストーカーまがいの真似までして居場所を突き止めた。
この自分を動かすこの感情を正確に把握するには佐天はまだ若すぎた。
どれだけワガママボディを誇っていようとも、所詮は13歳なのだ。
一年ちょっと前にはまだ赤いランドセルを背負っていたのだ。
だがそんなことを順序立てて説明できるはずもないし、動揺が口から言葉を奪っていく。
結果。
「ひっく…わ、わたし、私、ただ、ひっく…グス…」
佐天は彼女の名前の如く、大粒の涙を流し始めた。
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