過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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210:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/18(土) 00:31:12.98 ID:tx9S1z.0

一方通行がロシアから戻ってから、グループに入る仕事が極端に減った。

特に殺し関係の仕事が無くなったのが大きい。

暫くして、暗部に指示を下す者、学園都市上層部に大きな変化が起こったのだと知った。
土御門が調べた話しでは、一方通行が上層部に掛け合ったという。
交渉でも取引でも懇願でも妥協でもなく、上層部が一方通行に対して「何らか」の恐れを抱いているのだという。


それが何かはわからず、当の一方通行も何も語らなかった。


ただ、わかっていることは一つ。


彼が自分や自分達のような弱みを握られ、使い捨ての駒として消耗される者達を解放させたこと。
そして、それによってすべての闇を彼が引き受けることになったという事実である。
それを知ってから、結標は一方通行のことを目で追うことが増えた。


「へ〜じゃあ、その人嫌な奴っていうわけじゃなかったんですね」
「ええ、そうね。寧ろ…」


優しい。
酷く不器用で乱暴だが、そうなのだろう。


「そういう佐天さんはどうなのよ?」
「私ですか。私はもうベッタベタですよ。不良に乱暴されそうになってたところを助けらたんです」

北斗の拳みたいなモヒカンに、と手でとさかを作っておどける。
実際、本当に見事なモヒカンだった。


しかし、おどけた態度とは裏腹に、佐天の顔は自慢する子供のように輝いている。
本当は聞いて欲しいことなのに、いざとなったら恥ずかしくて冗談めかしてしまう子供のように。



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