過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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240:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/19(日) 21:59:57.34 ID:2OChoWQ0

「………んじゃ、これで」
「待ちなさいよ」
「あふん!」

ビリッと来た。

右手以外は普通の頭の悪い高校生の上条さんの左肩を電撃を帯びた御坂さんの手がガッチリ掴む。

そして電撃。

電撃ってメジャーな能力だけど、電気で痺れるって何気に日常で味わうことが無い。
正座をした時か電気風呂に入ったときか静電気でビックリしたときくらいだ。
故に、上条さんは過敏に反応する。
びりってきた。スタンガンを押し当てられたみたいなものだ。

エグイ。実にエグイ。


「あ、あの御坂さん?」
「だ、だからね、そ、そうよ、お茶。お茶おごってあげるわ。どうせアンタいつもひもじい思いしてるんでしょうし。奢ってあげるわよ」
「ェェェェェェェ……いいよ別に。お礼とかそういうのは」
「うるさいわね。つべこべ言わずに付き合いなさいよ」
「夕飯の仕度もあるし(インデックス待ってるし)いいって。気持ちだけ受け取っておくからさ。じゃ…」

被せるように頬を風圧が掠めた。
ゲームセンターのコインがたちどころに近代兵器に。
これが常盤台のエース、御坂美琴の代名詞でもある超電磁砲。
放て刻んだ夢を未来さえ置き去りにして。 未来を置き去りにしたら本末転倒だと思う。

「いいからお礼させなさいよ。これ以上四の五の言うようなら超電磁キャッチボールよ?」
「此方から投げ返さないものをキャッチボールとは言いません」

打ちっぱなしって、それはサンドバックだ。
怖いので言えないが。

「で、付き合うわよね?」
「御坂さん…自分の発言の矛盾点に気付きませんか?」
「う、うっさいわね!!わかったんなら付き合いなさい!!」

逆切レールガンに手を引っ張られながら、上条は久しぶりにおなじみの言葉を吐いた。


「不幸だ……」






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