過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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242:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/19(日) 22:08:03.07 ID:2OChoWQ0

(やったわ!!佐天さん、頑張ったわよ、私!!)

心の中でガッツポーズをとると、結標は一方通行との距離を気にしながら椅子を引く。
あまり近過ぎると心臓に悪いが、かといって離しすぎてしまうのも何だか勿体無い。
せわしなく微調整をする結標を怪訝な目で見つめながら一方通行はカップ珈琲を啜る。

結標は一方通行の持つトレーに目をやる。

ツナサンド二つ。
カツサンド三つ。

以上。


「相変わらずお肉ばっかり……野菜もっと摂りなさいよ」
「うるせェ。お前には関係ねェだろうが」


取り付く島もないとはこのことかと溜息を吐く。

「いっそ、私が今度作りに行ってあげようかしら」
「そういう台詞は飯が上手く作れるようになってからほざきやがれ」
「じゃあ、一方通行の部屋で料理の練習でもしようかしら」
「間に合ってンだよ。そういうのはァ……」


「……え?……それってどういうこと……?」
「何でもねェ。忘れろ」


聞き捨てならない言葉に、追求したい気持ちがムクムクと湧き上がる。
しかし、ヘタレな結標は結局その言葉を言わずに収める。

一方通行は結標と会話をするつもりなど無いのか、窓の外を眺めている。

何処となくその横顔が寂しそうに映り、結標の胸の奥にちくりとした痛みが走る。
何を思っているのだろうか。
そもそも、一方通行がこんな時間に起きて活動していることが不思議だった。




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