過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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282:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/20(月) 22:36:05.23 ID:InxzDA20

「ったく…面倒くせェな」


注文した珈琲を一口飲むと、苦いだけの後味の悪さに顔を思わずしかめる。
豆が悪いのかと思ったが、それは違うと即座に否定する。

以前佐天がインスタントコーヒーをびっくりする程美味しく淹れたことを思い出す。

そういえば佐天と顔を合わせなくなってもうすぐ一週間になる。

正確には四日程前に会っているのだが、その時彼女は一方通行の顔を見るなり逃げ出した。



(なンだよアイツ…人のツラ見て帰るとかケンカ売っていやがンのかァ?
つーか何でイキナリ来なくなンだよ)


思い出すとムカムカとした苛立ちが沸き上がる。

佐天が明らかに自分を避けていることが無性に面白くない。
そして、佐天に会えないことに苛立ちを抱いている自分のわけのわからなさも面白くない。

最近、正確には「この前の夜」以来佐天の行動は一方通行には不可解極まり無かった。
単純に来なくなるのではなく、一方通行が帰ると料理だけが作ってあるのだ。
置き手紙も何も無いのだがそれが彼女のものだとわかった。


味付けや、雰囲気、そして一方通行のエプロンに僅かに残る調理の残り香。


彼女のいた空気を敏感に感じ取っていた。



(くそっ…飯作っていきやがるならツラくらい見せやがれってンだ)

苛立ち紛れに不味いコーヒーを一気に飲み干す。



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