過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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315:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/22(水) 00:28:52.66 ID:wzltZAE0

「オーッス、生きてるかクソ一位〜死んでたら返事するなよ〜ていうか寧ろミサカに殺させ…」

パタパタと足音を立ててリビングに入ったところで番外個体の口が言葉を失う。

番外個体は玄関にある靴を確認しなかった。

故に、それは完全に彼女にとっては不意打ちであった。

先ほどまでの笑みは立ち消え、瞳にすぅっと冷ややかな光が走る。


「あ…」
「何で貴女がここにいるわけ?」
「あの…」

番外個体は目の前の不審者、少なくとも彼女にとっては不審者である、少女に剣呑な視線を向ける。
番外個体の視線を受け、少女は僅かに怯む。

ぎりっと噛みしめた奥歯が軋みをあげる。

番外個体は一歩前に踏み出す。

少女に見え覚えはある。問題は、どうして彼女が目の前にいるのかということだ。
少女の身に付けている黒いエプロンが目に留まる。
見覚えがある。
当然の話だ。
自分が買ったのだ。

打ち止めと番外個体が、一方通行にプレゼントしたのだ。
打ち止めはプレゼントとして、自分は嫌がらせも込めて。
ピンク、青、黒と色違いを購入した。


『おそろいおそろい〜〜ってミサカはミサカは家族のようにお揃いのエプロンで料理する光景を想像してみる』
『ハァ?何言ってくれちゃってンですかァクソガキ。俺が料理作るとかねーだろォが』
『何処の亭主関白なわけ〜?今時男が料理くらい出来なきゃ相手にされるわけねーし。
って、貧弱白アスパラガスには相手なんかいねーか』
『似合わないのはお互いさまだろォが…』
『似合わなくて結構だし。べっつにミサカ料理なんて作れなくたって困らないからさぁ』
『ミサカは作れるようになりたいよ〜アナタの為に毎食毎食味噌汁を作る出来る妻に
なってみせ ――― おっとと、これ以上は五ヵ年計画に支障が…』
『毎食とか塩分過多だなァオイ…』
『いいこと聞いちゃった。じゃあミサカが毎食作りに行ってやろうかしらん?
塩分で殺しちゃうよ?』
『むむむっ!!番外個体の通い妻宣言にミサカはミサカは危機感を覚えてみる』
『アホか…』



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