過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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389:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2010/12/23(木) 23:57:57.77 ID:XQe47EI0

『アイツと過ごした時間も、アイツが過ごしてきた時間も、アイツがどんな風に傷ついてきたのも、
知ってるのはミサカ達だけ。貴女は何も知らないでしょ』

知らない。


『何の力も無い、何も知らない。それでアイツに何か出来るつもり?』

わからない。


『アイツの側にはミサカ達だけがいればいいの!!』

勝手に決めないで。


『アイツのことを憎むのも、アイツのことを大切にするのも、アイツのことを守るのも、アイツが守るのも、
アイツのことを許さないのも、アイツのことを許すのも、アイツが優しいのを知ってるのも、
アイツのことを嘲るのも、アイツの事を好きになるのも、全部ミサカ達だけでいいんだよ!!』

ふざけるな。



「……んん…ああ…はぁ…ッ」

甘い声が木霊する。

過ごした時間がなんだというのだろうか。
彼の過去を知ることが出来なかったから、だからもう遅いのだというのか。
電車に乗り遅れたからと、もう好きになる権利はないとでもいうのだろうか。

「そんなの嫌……いやだよう…」

佐天の頬を涙が流れる。
顎を伝い、熱い涙が湯に溶ける。


「あくせられーたーさん…」


答えを求めるように、少女が呟いた。


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