過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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39:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/11(土) 17:14:39.57 ID:KVww07Y0

御坂妹はエプロン装備の番外個体に呆れた眼差しを向ける。

ちゃっかり自分専用のエプロンを用意して、一方通行宅においているのだ。

正直これってツッコミ待ちなのでしょうかと彼女は悩む。割りとガチで。

彼の現在住むのは元々彼が使っていた部屋。廃墟であった部屋はセキュリティ完備のマンションに代わり、彼はそこで一人暮らしをしている。
打ち止めを拾った頃の彼の部屋とは比べ物にならないほどに綺麗にされた部屋は、掃除の手が隅々まで行き届いているのがひと目でわかる。


「しかも、週に一回は必ず掃除とか。どこのメイドですか?いっそメイド服で誘ってみたらどうでしょうか?
とミサカはメイド服を購入しておきながら実行に移せない何処かのチキンハートのお姉さまをさり気無くディスりながらアドバイスを試みます」

「さ、誘う…ッ…ぎゃは、ギャはハハハ、ハハハ…馬鹿言ってやがるこの出来損ないてば。
一方通行への負の感情を率先してキャッチしてるミサカくらいになるとね、安易にアイツを馬鹿にしたり罵ったり挑発したりするなんて浅はかな嫌がらせなんてしないんだよ。
アイツは妹達にそうやって罵倒されればされるほど罰を受けてる自分に酔って満足するマゾ野郎なわけ。
だから、ミサカは逆転の発想でアイツを攻めてるんだよ。ミサカが自腹で高い野菜買ってきて、しかも自分なんかに食事を作ってる事態に自己嫌悪してやがるんだよ。
『ああ…俺ァコイツ等に金の上でも負担を掛けちまっていやがる…クソがァ…』ってね。ギャはッ。
しかも部屋の掃除までされちゃあ、きっと『ああァ…俺みたいな野郎の世話をアイツらにさせるなんてよォ…俺みてェな糞の価値もねェ野郎なンかのせいでアイツラの貴重な時間がァ…』なんつって一人でこっそり落ち込むんだぜ。

バッカみてェ〜マジ受けるんですけど〜!!」


口角を釣り上げ、下品な笑い声を上げる番外個体。
しかし、御坂妹は彼女の視線が決して鍋から離れていないのに気付いている。


野菜が嫌いだから野菜を食わせると言っては、レシピを研究して栄養バランスの良い野菜料理を作り。

自分の部屋のものを勝手に触られることに気味の悪さを覚えれば良いと言っては部屋の掃除を毎週欠かさない。

いつでも出て行けるように何も置かないようにしていれば、足枷を増やしてやると言っては打ち止め達と一緒に撮った写真をコルク板に飾る。

糞モヤシには似合わないキモイ部屋に変えてやると花を飾っては彩りを加え、カーテンやカーペットを華やかなものにする。

そして、独りの快適な空間を邪魔してやれと言っては彼の帰りを出迎える。

そして、寝首を搔かれる恐怖に怯えろと言っては寝床に潜り込む。そして朝までガッチリホールドと来たもんだ。




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