過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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43:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/11(土) 17:25:01.39 ID:KVww07Y0

「は、は、はぁ〜ん。さっすが第一位様。どうやって中学生の雌ガキ誑かしたのさぁ?クスリでも使ってぶち込みやがったのかよぉ?ぎゃははは」

(最近そういうケータイ小説読んでましたものね…とミサカは耳年増な番外個体の震える手に視線をやりながらこの状況を実況します)

ある意味惜しい番外個体。
クスリじゃないけど、佐天はへヴン状態だ。ちょっとキメた感じに。
しかし、一方通行は番外個体の言葉に舌打ちをかます。
普段であれば聞き流すが、彼にとって腕の中にいる少女は、『表の存在』であり、一種神聖な世界の人間である。
もう少しオーバーな言い方を抑えるとすれば、悪影響になりそうな汚い言葉に過敏な親御さんだ。

「ああァ?テメェにやァ関係ねーだろォが。つか、このガキは普通の『表』のガキだ。下らねェこと聞かせるンじゃねェよ。テメェのクソアバズレっぷりが感染るだろォが」
「!?」
ビクリと肩を震わせたのは番外個体。
これくらいの反撃なんとでも言い返せるはずなのに、彼女にとって衝撃だったのは、彼が見ず知らずの女を庇うように切り捨てるように言葉を放ったこと。
いつもの通りにじゃれ合いの様な言い合いではなく、ハッキリと自分の相手をしないという意思表示。
一方通行には当然そこまでの意識は無い。こんなガキの前であんまり教育上宜しくない言葉遣いをさせまいというただそれだけの事なのだが、どうやら様子がおかしい。
いつもなら真っ先に憎まれ口を叩いてくるはずの番外個体が黙っていることに気付く。俯いている彼女の表情は一方通行からはわからない。


「番外個体?」
「う…ッく…」
「オイ…どうした番外個体?」
「ひっく…グス……」
「え、ちょ、番外…個体さン?」

顔を上げた番外個体は目に溢れんばかりの涙を浮かべていた。

「うわぁぁぁぁーーーーん!!!一方通行のバカヤローーーーーーー!!!糞中二ロリコンモヤシーーーー!!!」
「またかよチクショォォォォーーーーーーーーーー!!!!!!!
「ビヤァァァーーーーーーー!!!」

ガン泣きである。


「ミサカぶっちゃけ空気じゃね?」

ひっそりと呟く御坂妹。
勿論、実況は怠らない。ブレない女はいい女の証拠だとばかりに。


「くんくんくん…すーはーすーはー」
「うッヒ、ひゃァァァァーー!!!深呼吸すンなァ!!」
「すーーーーはーーーー」
「自重してくンないィィィ?」


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