過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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貧乏螺子
◆d85emWeMgI
[saga]
2010/12/31(金) 01:27:39.87 ID:CbCB7h20
「いいじゃないですか、無事に事なきを終えたのですから」
「否定はしねーけどにゃ」
「ところで、今回のは彼からの依頼だったんですか?」
「いやぁ、アイツからあったのはあわきんをこっちに寄越してくれってだけなんだぜい」
「おやおや、僕たちは用無しでしたか」
「基本自分一人でやってやる気だったみてぇだしな」
「じゃあ、今回のは仕事ではなく」
「ま、かみやんじゃねーけど、仲間だからお節介焼いてやったってことにしといてくれると嬉しいにゃー」
もっとも、利益になりそうな材料集めは怠るつもりは無い。
にっそりと笑う。
「それに、お前だって似たようなもんじゃねーのかにゃ?」
「ふふふ、そうですね」
にっこりと心根の読めぬ笑みで彼女達の方を見る。
佐天涙子が、仮に名も知らぬ、関係も無い少女であれば、さほど問題としなかっただろう。
一方通行の為に、といってもそこそこの手伝いをしていたくらいであろう。
万が一不幸な結末に終わろうとも、気の毒にという当たり障りもなく、他人事で済ませただろう。
しかし、彼女は御坂美琴の親友である。
敬愛するもの、慕う者は枚挙に暇がないが、一方で対等の付き合いをしてくれる友人が少ない少女は、きっと親友が死ねば嘆き悲しむだろう。
それではいけない。
海原光貴の行動理念は全てそこに集約されているのだから。
彼女の笑顔が守られるのであれば、裏に生き、他の男との恋を応援することもやぶさかではない。
彼女の幸せが守られるのであれば、名も知らぬ彼女の友人であろうとも命を賭けて守る。
御坂美琴の世界“も”守る上条当麻と異なり、海原光貴は御坂美琴“の”世界を守るのが彼のすべて。
「んで、主役の極悪王子様はどこにいるんだにゃ?」
「お姫様と共にあちらへ」
海原と土御門は自覚している。自分はヒーローではないと。
故に、たった一人の少女を守ることしか出来ないのだ。
そして、彼らの強さは、一人しか守れないことを嘆くのではなく、唯一の人を守りぬければ十分だと割り切っているところにある。
そして、上条当麻と同等に、我が侭に手にした者達を守ろうとするヒーローの方へと視線を向ける。
海原の指す方へ視線を向けると、土御門の口がにんまりと楽しげにゆがむ。
「おほほぉ〜う。こいつは見物だぜい」
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