過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
1- 20
628:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2011/01/03(月) 17:38:51.12 ID:PAtYjb20
佐天の首筋に赤い痣が鮮やかに浮かんでいる。
首筋に吸い付いた時についたのであろう。
脅しのつもりだったのだから、何も痕なんかつけるんじゃなかった。
そこまで気合入れるんじゃなかった。
そんな後悔を他所に、佐天は遠い目をする。


「はじめてだったのに……胸も弄られて……キスだって奪われて…」

「いや、後者はお前から」

「女の子に責任を委ねるってヒドイです…」


などと言われてしまえば一方通行には何もいえない。
たとえ、それが少女マンガで最近読んだ台詞だとしても、知りようが無い。
故に、少女の切実な言葉として突き刺さる。マジこの第一位ちょろいな。


「決して離さないって言ったのに……」

「うぐ…」


それは地の文であって、決して言葉にしてはいなかった気がするのだが、そんなことをツッコム余裕は彼にはない。
ぐすんと、涙を零す佐天に、一方通行は自己嫌悪の深みに嵌っていく。自己嫌悪させたら多分禁書一である。
垣根との戦いの際に自分自身に誓った言葉を思い出す。

守りたいから守る。

守るからには離さない。

それなのに、今自分はその守るべき者を泣かせている。


まぁ、ウソ泣きなんだけどね。


(クソ…ッ俺は一体何やってンだァ?守るって決めた矢先にこれかァ?チッ…)


「まったく…相変わらず情けねェ……そうだよな。守るって言ったンだ、だったら責任取らないとなァ…」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
832Res/545.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice