過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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63:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[sage]
2010/12/12(日) 01:37:01.92 ID:llRuvQc0

土御門元春の目の前には、ソファに腰掛ける結標淡希と、彼女の隣りには学園都市最強の憎いアンチクショウこと一方通行。
ロリっ子好きの同士だと思っていたら、ボインちゃん好きの噂流しに奔走するという度し難い裏切りをかましてくれた男である。

一方通行は不機嫌そうに口元に箸を運んでは荒っぽく咀嚼する。
じっと一方通行を見つめる結標の視線は真剣そのものであり、一方通行といえば白い顔色をさらに白くさせている。
手の中にある弁当箱の中身を空にすると、心の底から疲弊しきっているかのような溜息を吐く。

ちらりと、土御門は視線を斜め向かいに向ける。
海原(偽)ことエツァリは、いつものごとく感情の読めない胡散臭い爽やかな笑みを浮かべる。


若干、そこに苦笑めいたものが浮かんでいるのは、土御門の気のせいではない。


「ン…まァ、悪くはねェンじゃねェの」

一方通行はかろうじてそれだけ言う。
声が…凄く震えています。


「本当?この前よりも美味しい。まだまだ用意できるけど?」


人はコレをムチャぶりと言う。


「調子に乗ってるンじゃねェよ。誰も美味いなンて言ってねェだろうがよォ」

箸を置くと、一方通行はソファから立ち上がる。
おそらく帰るのだろう。今日の依頼は予想外に早く終了している。
早く帰って横になりたいに違いない。土御門と海原は同じ思考に行き着く。


「そう…」

一方通行の置いた箸と弁当箱を片づけながら、結標の声はどこか暗い。
意気消沈しかけた結標に、一方通行の表情に焦りが浮かび上がったのを土御門は見逃さなかった。




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