過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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632:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2011/01/03(月) 17:42:39.42 ID:PAtYjb20

「だがな、もう(背負っていくって)決めちまったんだよ俺はなァ」

「そんな……勝手よ!!(私的にはきっちりその辺させておきたいのに、複数だなんて……)私の気持ちはどうなるのよ」

「確かにお前の気持ちを無視しちまってるのは認める。いや、お前だけじゃねぇ、番外個体の気持ちもな。けどよ、俺は決めたんだよ。
垣根の野郎と戦ってるときにな。コイツの……佐天を守ると。こいつだけじゃねぇ、守りたい奴等を守ると。守りたいから守ると。
だからよ、これは俺のワガママだ。お前らの気持ちを無視して、勝手に俺がやってることだ。
だから、俺はどんなにお前らに疎まれようとも守る。どんな手を使ってでも守り抜く」

確かに、レベル5に近いって言われてる能力者の結標にとって、打ち止めのような少女、無能力者である佐天と一緒にされるというのは屈辱だろう。
力があるのだから、自分のようなロクデモない男に守られずとも平気なのだろう。
しかし最初からわかっていることだ。これが自分のワガママだと。だからこそ、一方通行は腹を括る。
あらゆる罵声を覚悟しながら、あらゆる軽蔑の眼差しを覚悟しながら。
それでも、あらゆるものに挑戦するように、不敵な笑みを浮かべる。


「絶対離すつもりはねェよ」


「そ、そうなのね……どんな手を使ってでも(私は貴方の女にされちゃうのね)」



(そんな……何てワガママなの?でもそういう強引なアナタに胸キュンしちゃうってミサカはミサカはいけない男に弱い自分を再確認してみる)
(べ、べつに…頼んでねぇけど〜でも、コイツに苦労掛けるのは、まぁ、ミサカの生き甲斐っていうか…それが一生モンなら愉快痛快だから、ま、まま、まぁ、いいかも…)


顔を真っ赤にして、会話を聞く二人とは対照的に、一人勝ちが年明け早々覆された事実に、不服そうに拗ねる佐天。
ちなみに、絶賛マウントポジション中である。
そんな佐天に、一方通行は悪戯っ子のガキ大将のような無邪気な笑みを見せる。
犬歯を覗かせ、やんちゃな表情で佐天の頭をわしゃわしゃっと撫でていく。


「悪いなァ……けど、今更撤回しねェよ。お前も守る、離さねェ。観念するんだなァ」


その代わり守りぬくからと、柔らかく呟く。
ぷくぅっと童女のように膨れていた佐天であったが、やがて諦めたように深い溜息を吐く。
仄かにその頬は赤い。



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