過去ログ - 佐天「嫁にして下さい!」 一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
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687:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2011/01/04(火) 23:16:21.53 ID:EC4LCcw0

「モヤシに一発殴られただけで医者なんかにかかる理由にはならねぇだろ」


そう、結局一方通行は垣根に止めを刺すことも、深手を負わせることも無かった。
彼がそのつもりならば、あの瞬間にも自分は血液を逆流させられて即死だったというのに。



「ですが、一方通行の運ばれた病院ですよ?色々とお話したいことがあるのではないですか?」


一瞬、さきほどの独り言を聞かれていたのかと、眉を顰める。
そんな垣根の様子を愉しむように、海原がひそりと笑う。
垣根の瞳が引き絞られたように細く尖る。
海原の含みのある笑みに、能力を反射的に行使しようとするが、鋭い痛みに演算をキャンセルさせる。
鈍痛などというレベルはとうに超えている。一方通行との戦いの際、半ば捨て置いた痛みが束になって頭を万力のように締め付けるようだ。
本来ならば頭を掻き毟り、地べたを転げまわりたい程に肥大化した痛みを歯を噛み食い縛るのはひとえに垣根の凄まじいプライドによる。


「それに、そこの病院は様々な治療にも取り組んでいましてね。例えば……クローンの調整とか、ね」

「ッ!?」


思わぬ言葉に目をむいて海原を凝視する垣根。
そして、浮かび上がるのは疑問。


「それでは用も済みましたので……」
「おい、待てよ!!」


立ち去ろうとした海原を垣根は思わず引き止める。


「どうしてわざわざそんなことをする?」
「そんなこととは?」
「俺は一方通行を殺そうとした。お前の仲間なんだろう?」
「そして再び負けたのでしょう?」

すかさず放たれる刺すような一言。
今更に悔しいのか、垣根の頬が引きつる。




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