328:貧乏螺子 ◆d85emWeMgI[saga]
2011/01/19(水) 20:29:40.86 ID:ByfiZ9Zl0
アイツは帰って来るなり血相変えてミサカを抱えるなり走り出す。能力全開。
でも風圧は少しもミサカに掛からないようにしてくれてる。
悔しいけど、ムカつくけど、正直真剣な横顔がカッコいいと思った。
連れて行かれたのはいつものカエル医者のところ。
即診察室。ナースコスの妹達のお出まし。
アイツの必死な声が診察室まで聞こえてくる。
恥ずかしいんだけどあの馬鹿…でもちょっぴり嬉しい。
診察の結果は所謂『女の子の身体になった証』ということらしい。
有体にいってお赤飯。お赤飯ってあの小豆と一緒に炊いたご飯だよね？
去年くらいに最終信号が作ってもらってたなぁ。
どういうこと？傍らの妹に聞く。
何々、『いつでもモヤシのベイビーを生める身体にチョグレス進化したという意味です』って？
……
………
…………
……………はにゃぁ！？
今日はとりあえず基礎知識を教わるために病院で一泊。
アイツにはドクターから説明してくれるみたい。
正直ミサカからなんて顔して話せばいいのかわからないものね。
その日一晩かけて色々な話を聞く。
ミサカがお母さんになれるとか想像付かないな。
ふぅ〜ん。へぇ〜ん。ほぉ〜ん。
でもアイツもこれ聞いてるわけだよね？
どう思ってるんだろ…
一緒に暮らし始めて結構経つけど…
……何だか明日が怖いな…
でも結局明日にはなっちゃうんだよね、ちくしょうめ。
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