過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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13:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/05/26(水) 21:10:08.98 ID:jc0ANV20

(きっと嫌われたくなかったのでしょう、とミサカ一九九九九号は判断してみます)


旅掛は言ってくれた。態度でも示してくれた。
自分の事を……本当の娘のように扱ってくれていた。
こんな不自然で気持ちの悪い生まれた方をしてきた自分の存在を、気負うことなく自然に扱ってくれたのだ。
嬉しかった。
口には出さなかったけど、本当に嬉しかったのだ。

だが。
全ての真実を知った現在(イマ)となってはどうだろうか?

考えるまでも無い。きっと無理だ。
今までと同じように接してくれるだろう、とそんな儚い想いを抱けるほど一九九九九号は強くなかった。
このような真実を知ってしまえば、
例え妹達が本質では被害者と云えども、責めるべき対象になってしまう。
やり場の無い理不尽な感情は、その人物が悪くなかろうと降りかかるものだった。

だけど。
そんなのは全然怖くないのだ。むしろ責められても当然の立場に居る、とさえ一九九九九号は考えている。
ならば。
本当に怖いものとは――


(――この人を傷つけてしまったことです、とミサカ一九九九九号は唇を噛み締めます)


ただの父親が。
家族の幸せだけを心の底から望む、何処にでも居る父親がどうして傷付かなければいけないのか?
何も悪い事をしていないのに。




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