過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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19:ここまでは総合に投下したの。次から新作になります[saga]
2010/05/26(水) 21:17:52.65 ID:jc0ANV20

恨めしそうな二〇〇〇〇号に、独占感から勝利の喜悦を返していた一九九九九号は、
ふと旅掛の言葉を思い出した。


「最後にあの人はこう言い残していました、とミサカ一九九九九号は思い出します」

「ん、なんて? とミサカ二〇〇〇〇号は一九九九九号を窺います」


それは――


『次に会う時は君達に足りないものを用意してくるからな。
 それが出来るのは俺だけで、それを実行していいのはお父さんだけだから。
 期待して待っていてくれたらいい。なぁに、簡単な事だからさ。
 薄暗い場所に籠もってる根暗野郎を一泡吹かせてくるだけだから。
 言っただろう? お父さんハッスルしちゃうぞ〜って』


――他人には解読できない意図を含んだ別れの挨拶だった。


「いまいち解らない、とミサカ二〇〇〇〇号は首を捻ります」

「ミサカも同じ結論です、とミサカ一九九九九号も同様に首を捻ってみます」


どれだけ二人の少女が思考を重ねようと、
旅掛が残していった意味深げな言葉を理解するには至らなかったのだった。





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