過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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28:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/05/26(水) 21:52:24.67 ID:jc0ANV20

お願い。
その内容はつまり保護者の集いによる署名集めだった。
具体的な方針はまだ決定していないが、協力者の数はやはり多いほど嬉しい。
いざ何かをしようとした時に、動ける人が多いというのはそれだけで強みになる。
学園都市に子供を送り出した保護者たちの協力が得られると言うのなら、これほど心強いものもないし、一定数以上の
票が集まれば学園都市としても無視できないはずだ。
実際には日本政府の要請を拒否している学園都市に対してどれほどの効果が見込めかと問われれば口を閉ざすしかないが、
美鈴は止める気はない。
千里の山も一歩からとの格言通り、そう信じているのだから。


「あらあら。そういうことでしたら私も一枚噛まさせてくださいな」

「ありがとう、上条さんっ!」

「私こそなんの力になれるか分かりませんけど、出来ることがあるのならばお手伝いしたいですしお礼をされると困ってしまいます」


上品に笑う詩菜。そこに緊張感や不安はなく自然体。
美鈴の目から見て学園都市のこれからを考えると不安になっても仕方ないというのに、
ツンツン少年のことが心配じゃないのかなと疑問に思ってしまう。


「もちろん心配してますけど……ウチの当麻さんはきっと不幸だぁーと言いながらも笑ってるでしょうから
 そこまで不安はなかったりします。無理に連れ戻そうとしても自分の居場所はここだっ、って言い張るでしょうし」

「信頼されてるんですね息子さんのこと」

「御坂さんは娘さんの事を信頼されていないんですか?」

「いやぁ〜、なんていいますか」


娘の問題ではなく自分の問題なのだろう。
もちろん信じてはいるが、詩菜みたいに全てを任せられるほど美鈴は強くはなかった。
美鈴が情に厚いのか、詩菜が放任主義なのか、どちらが正しいのか。





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