過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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52:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2010/05/29(土) 22:21:15.71 ID:Q53PtPE0

「ん。なんだい?」

「自分の子供が信じる道を応援してやるのが親ってもんですよね」

「そりゃそうだろう。美琴が例え戦火中のロシアでビリビリってても、それが娘に必要なら俺は咎める気はないね。説教はするけど」


御坂さんの娘さんもロシアで当麻と行動していたらしい、と刀夜は聞き及んでいる。
刀夜は頷いた。力強く眉を立てながら。


「だったら私は、御坂さんの話を否定することはできないみたいだ」


刀夜は断言した。
迷いなく澄み切った表情。その顔は息子を思う『父親』の表情だった。
ふーん、と鼻を鳴らした旅掛は目だけで笑いかける。漸く足りないものを埋める時が来た。


「話してくれ。私にして欲しいことを。何の力も持たないただの父親が、愛する息子を助ける手立てを示してくれ」

「あぁもちろん。話すさ。それが僕の仕事で、愛する娘達の助けに繋がるのだから」


旅掛は笑みを深くする。
深く、濃く、嬉しくて堪らないと言わんばかりに。


「正直に言おう。所詮、俺や上条さんが立ち上がったとこでどうにかなるものじゃないかもよ? それに具体案なんて何もない。
 俺がヒントを示して上条さんが勝手に動くだけ」

「それが、何か問題でも?」

「いいや別に。言ってみただけ。当たり前のことだしね」

「だったら無駄は省こうよ御坂さん」


軽口を叩く二人に苦味はなく、不敵な笑みが唇に浮かぶ。
そのまま旅掛はおどけた道化師のようにヒントを口ずさんでいき、刀夜は真剣な顔で聞き検討していく。
テンポを乱さずスムーズに進んでいき、



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