過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]
2010/05/26(水) 20:58:52.76 ID:jc0ANV20
――――――
(こ、これはどうするべきなのでしょう、とミサカ一九九九九号はメダパニ状態で助けを求めたいです)
妹達の一人である検体番号一九九九九号は焦りや不安、緊張から喉をカラカラに干上がらせていた。文法も若干おかしい。
ちなみにロシアの研究施設に送られた個体である。
だけど一九九九九号が現在居る地点は、見慣れた研究施設の一室でもなければ、割り振られた自由時間の間によくお世話に
なっているお食事処でも無く、人生初にしておそらくは妹達の誰一人として到達した事の無い場所に身を置いていた。
端的に言ってしまえば、どこぞの高級ホテルである。
周囲には高級感漂う豪奢なドレスを着こなしたご婦人や、紳士なジョントルマンが談笑をしながら、
これ一本いくらするの? と真剣に考えたら身体がガクガク震えそうな金額のワインを洒落たグラスの並々と注ぎ込まれている。
(あぅあぅあぅ、とミサカ一九九九九号は言葉に出来ないこの気持ちの処理にオーバーヒートしてしまいそうです)
そんな一九九九九号の姿も、絵本で見たようなお姫様ドレスを着込んでいた(ここに入室するために必要だったため)。
っで目の前の上質な布地で織られた真っ白なテーブルクロスがひかれ、その上には周囲と同じようにグラスにワインが注がれ、
美味しそうな料理が並べられていた。
え、これ、夢? なんでドレス着てんの? この食べ物何? っていうかミサカは食べるべきなの?
っとてんてこ舞いなのだが、それを認識していても抑えられるものではなかった。
「う〜ん、どうしたんだい? テーブルマナーなんて気にせず好きなように食べて貰って結構なんだよ?
あ、そうかっ……お箸じゃなかったら駄目だったかな? ん、すぐに用意させるから少し待ってね、ちょっとそこのバーテ――」
「――いえ結構です! とミサカは声を大にして涙目になりながら訴えます!」
「おや、そうなのかい? じゃあそうしておこう」
「はい是非に是非にそうしてください、とミサカは軽い安堵の息を付きます、はぁ……」
周囲からヒソヒソとした囁きと視線に羞恥心を感じながら、改めて目の前の席に構える人物とこうなった経緯について思考を馳せる。
口調から察せれるだろうが男性だった。
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