過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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617:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/02/02(水) 22:48:40.85 ID:QhGnC4hO0


愚痴は長かった。
相当に鬱憤が溜まっていたのか、もしくは興が乗ったのか水道の蛇口が壊れたかのように流れ出し溢れ出す愚痴、愚痴、愚痴。

途中から半ば聞き流し&生返事のコンボで耐えていた浜面だったが、
その態度がまた腹が立つのか「私の言葉は無視ですか超無視ですかそうですか」と捻くれた絡み方をしてくる悪循環により、
余計に長引いてしまい。結果、精神的に余計な被害を被ってしまっていた。


(うだー……まじで疲れた……)


だけど全てが無駄だった訳じゃない。
愚痴という垂れ流しの中にも、有益な情報をいくつか拾うことは出来た。
元々、絹旗とこうやって会う約束をしたのは、これが目的もあったのだから結果オーライと捉えなくもない。


(絹旗に頼ったのは正解だったな。学園都市はそうなってるのか)


ロシアに海外逃亡をしていた浜面には現状の世界情勢という動きに乏しい。
災禍に見舞われた渦中のど真ん中にいたからこそ、結末はおぼろげならが掴んでいたが、細かな動きについてはどうしても一線を引いた
観測者には遅れを取ってしまうのは致し方ないこと。

そこで協力者として頼ったのが絹旗最愛だった。

裏にも表にも精通した彼女なら、浜面が求める知識に対して的確に応えてくれるだろう目論みがあった。
先生と生徒の受け答えみたいな綺麗な授業にはならなかったが、結果オーライとしておこうと浜面は首を振った。
これぐらいの役得が無ければやっていられない、とばかりに。






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