過去ログ - 御坂旅掛「世界に足りないものはなーんだ?」
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628:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2011/02/02(水) 23:04:27.37 ID:QhGnC4hO0


「…………」

「ち、違いますから! 超勘違いですからそんな視線で見るのを止めてください!」

「本当に?」

「ですからっ! 私は滝壺さんを心配しただけであって、私自身が浜面を心配なんてするはずがっ!!」

「そういやさー」

「超なんなんですか!?」

「お前って意外と寂しがり屋で意地っ張りだよな」

「むぐっ〜〜〜〜〜〜!?」


『暗部』なんかに関わってしまったばかりに、年齢よりも達観した人生観をしていて。
生意気やマセていたり、時に冷徹なように捉われてしまう絹旗。
でもそれは彼女が手にした『窒素装甲』と同じ、硬い殻に覆われた心の壁。

処方術と言い換えてもいい。
悲しみや傷を負いたくないからこその処方術。

誰だって持っているもので、彼女の場合は一般人よりも硬い膜を必要としただけの事柄。
蓋を開ければ歳相応の少女の心が見え隠れしてするのは無理からぬこと。
本来なら、それが普通なのだ。彼女はまだ中学生になったばかりの思春期を真っ盛りで。
寂しかったり、同年代の友人と賑やかに雑談に興じる陽の光が照らす光景こそ当然の場だったはず。
だから彼女は照れる必要もないし、誤魔化す必要はないんだけどな、と浜面は思っていた。


「ええ、ええ超悪いですか!? 私が心配したら何かおかしいですか?!」

「何で逆切れしてるんだよ。感謝してるって言っただろうが」


少々からかってしまったのは否定できないが。
でも感謝してるのは嘘じゃない。感謝して、感謝して、やっぱり感謝するが。





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