過去ログ - 上条「アンタは私のものになんのよ」美琴「……不幸だ」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2011/01/26(水) 23:53:20.40 ID:M0zqp2o+0
とある冷蔵庫と冷凍食品の幸福恋歌――ダイジェスト版
これはコーヒーを愛してやまない、とある悪党の部屋の台所で繰り広げられる、ちょっと良い話。
「今日も一日、退屈だな」
そうぼやく彼の名前は垣根帝督、何処にでもある冷蔵庫だ。
年若い彼は退屈な日常に辟易しながらも、痛みや絶望とは無縁の生活を送っていた。
だがある時、そんな日々に小さな変化が訪れる。
「ん……、冷凍室に誰かいる?」
ある日、垣根は自身の冷凍室から自分以外の気配を察知する。
自分にはコーヒーしか入っていない。冷凍室はいつも空っぽのハズだ
垣根は今までに無い事態に困惑するが、意を決し話しかけた。
「お前は……誰だ?」
「……」
冷凍室にいたのは、綺麗なドレスを身に纏った冷凍食品の少女だった。
少女は心を閉ざした様子で、垣根の言葉に沈黙で返事をする。
だが垣根は気にする事も無く、少女に語りかけ続けた。自分の中に芽生え始めた、ある感情に気が付かないまま……
「俺は垣根帝督っていうんだ。君は?」
「……心理定規」
「変わった名前だな」
「……あなただって変な名前じゃない」
「ハハッ、違いない!」
何日も語りかけ続け、どうにかこうにか名前を聞き出し……
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