過去ログ - とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)
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10:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/07(金) 00:14:31.37 ID:afA5KsAO
結標「――もし、行く所がないんだったら」

柄でもない。らしくもない。我が事ながらありえないとも思う。しかし

結標「私の余ってる部屋、使う?」

一人助けるも二人救うももう関係ない。そう思えた。

姫神「待って。私と貴女は。会って話すのはこれで二度目。私はそんなつもりじゃ」

結標「…変な言い方だけど、貴女小萌に拾われたんでしょう?」

言うなれば置き去りにされた犬を、捨てられた猫を拾って帰るそれに似ていた。
善意と呼ぶには不確かな覚悟で、気紛れと言うには確かな思いで…

結標「小萌は変な娘は連れて帰って来るけど、悪い娘は拾ってこないだろうから」

私は悪い子だけどね、と付け加えた。小萌は手のかかる子ほどその熱情を燃え上がらせ注ぎ込む質だとも理解している。
短い付き合いの中でも、時にそれを疎ましく思えても、喧嘩して飛び出した事は結局一度もなかったから。

姫神「貴女も。変な娘」

結標「お互い様よ。私だけ変みたいに言わないで頂戴。で?どうするの?来るの?来ないの?私そろそろ帰って寝たいんだけども?」

今ならほんの僅か、ほんの微かに…小萌の気持ちが分かったように感じられた。

姫神「私は」

答えはもう、決まっていた。


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