過去ログ - とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)
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35:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/07(金) 21:30:34.86 ID:afA5KsAO
〜結標淡希の部屋・寝室〜

姫神「良い香り。なんの匂い?」

結標「ブルーローズ。ほら、青い薔薇の形してるでしょう?」

姫神「うん。名前は?このキャンドルの」

結標「ブルーブラッド。“高貴なる血統”って意味らしいわ」

寝室へと移動した二人…寝る支度を整える姫神の傍ら、結標はある物を焚いていた。
それは…間接照明のように青白い炎を揺らめかせる青い薔薇のアロマキャンドル。
寝る前にこうするとリラックスするのだと結標は語り、その炎に照らされた姫神も口を開く。

姫神「青い薔薇。花言葉は。“不可能”」

結標「詳しいのね」

姫神「もう一つは。“神の祝福”」

血統、血筋、血脈。…皮肉なものだと姫神秋沙は熱を感じさせない思考に耽る。

姫神「(呪われた血。不可能。嫌な符号が重なり過ぎていて。少し憂鬱…)」

今はあの修道服の少女から授けられた十字架がこの忌まわしい能力を押さえてくれている。
しかしそれでも消し去る事は文字通り不可能だった。
その可能性を持っていたかも知れない人間…果たされる事のなかった志の果てに倒れた“あの男”も既にいない。

高貴な血統などと上等なものではない。神の祝福など受けられはしない。
何を考えているのだと冷え切った心に射した暗い影に…姫神は静謐な眼差しを向ける他なかった。

結標「少女趣味なのね?見た目通り」

姫神「そういう貴女も。眠る前にアロマキャンドルだなんて。見た目に似合わず乙女チック」

結標「い、良いじゃない別に!もう!消すわね!?」


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