過去ログ - とある夏雲の座標殺し(ブルーブラッド)
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6:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/07(金) 00:09:40.80 ID:afA5KsAO
〜第七学区・とあるファーストフード店〜

結標「本当にこれからどうするのよ…」

解散後、結標淡希は一人ファーストフード店にて注目の出来上がりを待つ列に並んでいた。
最終戦争後のゴタゴタで散り散りとなった学生達も、学園都市再建計画の目処が立つと同時に疎らに戻って来た。
戻って来たというより…外の世界に彼等の受け皿となる教育機関や教育施設がない事が要因である。

結標「あ〜〜〜んっ〜〜〜もう!!!」

しかしそれ以上に結標淡希は苦悩していた。懊悩していた。
資金は奨学金と暗部で稼いだ蓄えが十二分にある。しかし寄る辺がない。
かつての仲間達が手にした自由を再び闇の底に落とす事も気が引けた。
学園都市の先端技術や遺産を外部に売り渡すビジネスも、強いバックボーン無しには盗人の横流し以上の対価は得られない。それに――

結標「…どうしようかしらね、これから。どこぞの第四位みたくハッピーリタイアかしら」

念願であった仲間達の解放、悲願であった目標の達成は結標を軽いバーンアウトへと陥らせていた。
しばらくの間壊滅した上層部の間では生き残った人間同士の魑魅魍魎の権力闘争があるだろう。
しかし今更そのいざこざに加わるにはもう目指すべき地点も野心もない。
一言で言えば…結標淡希という人間は際限なく繰り返される暗闘に疲れ果てていたのだ。

結標「…取り敢えずなんか食べよう…」

そして店員からトレイに乗せられたフレッシュネスバーガーのセットを受け取ると結標はくたびれた表情で席を探す。そこで―――


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