856:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/01/17(月) 01:03:29.15 ID:YOYEJMnio
──バッキンガム宮殿を眺める人がいた。
それは、上条当麻でも佐天涙子でも神裂火織でもなく
ましてやキャーリサでも、魔術師ですらない。
第三王女に仕える使用人の男だった。
彼が今胸にあるのは、ただ一つの感情である。
悔しさ。
自分はイギリスの国民であり、イギリスの為と言うのならば喜んで戦おうと思っていた。
自分には無理だ。
目の前の、この圧倒的な破壊を。
日本から来た少年は右手になにやら切り札を持っていたらしいが自分にはそれが無い。
何もできない、悔しさだけが──。
「本当にそう思っているのか」
「あの少年達とお前たちの違いは右手の性能の差だけと、本当にそう思っているのか?」
確かにあの少年ならば例え右手に何か能力を持っていなくとも今と同じように戦いの中心にいたのだろう。
「お前はあの少年達のように立ち上がりたいと、思うのか?」
戦いたい。
自分も……なにが出来るわけじゃないが──イギリスの為に、自分の正義のために戦いたい!!
「よろしい、足りない部分は私が埋め合わせてやる」
エリザード「愚劣な王政の責任を取り、そしてイギリスの国民を守るため」
エリザード「暴君と化してヨーロッパ中の敵国を蹴散らし後は政治の舵取りを民衆に任す、か」
エリザード「何やらスケールのでかい話に見えるがその端々に娘の小心が見え隠れしてんな」
エリザード「変革とは────こうやるんだよ!!」
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