933:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/18(金) 06:16:08.04 ID:FuQNAG0mo
一方通行「テメェはこの羊皮紙の匂いに釣られてきたワケじゃねェのか?」
佐天「その羊皮紙の匂いに釣られた天使に釣られたと言ったところでしょうか」
その時だった。
周囲一面が重圧の壁のようなもので満たされた。
見えないそれらの正体は、殺気。
裏の世界に浸かっていた一方通行でさえ感じたことの無い殺気は、人間の出せるものを超えている。
莫大な負の感情の爆心地に目をやると、薙ぎ払われた水の天使が起き上がるところだった。
雪が解け、水の天使を中心に気味の悪い音を立て膨大な雪解け水が集まる。
あっという間に巨大だった翼が、さらに凶悪さを増していった。
一方通行「露骨な野郎だ、自己紹介のつもりか?」
佐天「来ます──!!」
凶悪さを増した翼が超音速で一方通行をあらゆる角度から攻撃をする。
それを防いでいるのは、佐天涙子の真っ白な翼だった。
一方通行「……(このクソアマ……この俺を守りながら戦うってか?)」
一方通行「……(ふ、ざけやがって……)」
水の天使から一方通行に振るわれた攻撃を防ぐ佐天涙子の白い翼。
その翼を一方通行は──。
蹴り飛ばした。
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