941:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/18(金) 06:24:45.68 ID:FuQNAG0mo
◆
佐天涙子は消えたわけではなかった。
彼女は上空に浮かぶ要塞、ベツレヘムの星へフィアンマを撃破するために移動していた。
あの男をとめることが出来れば、この戦争を止めることが出来るのかもしれないからだ。
ベツレヘムの星の壁や天井が崩れ、内部の様子が見て取れた。
右方のフィアンマは夜空の向こうに掻き消えるほどの長大な剣を振るっていた。
──そして、ツンツン頭の少年の右腕が肩のところから綺麗に切断されている瞬間が見えた
佐天「フィアンマァァぁぁぁぁぁ────ッ!!」
フィアンマ「くくく、一足遅かったな」
フィアンマ「ついに、掴んだ……コイツの右腕を──!!」
フィアンマ「世界環境はベツレヘムの星によって整えた、そして媒体となるべき右手も切断した!」
フィアンマ「後は俺様の『本来あるべき力』を振るえば、救済は終わる」
佐天「救済……ですって!?」
フィアンマ「ズレてるんだよ、この世界の属性が……この第三次世界大戦の根底にあるドロドロとした莫大な負の燃料といいな」
フィアンマ「どうしようもなくズレてて、歪んでる。まるで世界そのものが老朽化してガタがきてしまったかのようにな」
フィアンマ「だから俺様はそのズレを──古い世界を改良する」
フィアンマ「この戦争で、悪意の表出も出来た」
フィアンマ「そして、最後の鍵となる右腕も入手した──」
ズグン、と右方のフィアンマの体が揺れた。
右腕を手に入れた第三の腕の力によるものだろう。
そして……、世界に変化がおきた。
1002Res/510.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。