過去ログ - キョン「お前まさか……ハルヒの事が好きなのか?」
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4:1 ◆pTqMLhEhmY[saga ]
2010/06/14(月) 01:11:19.01 ID:2H41nCoo
「ハルたんと直接会う。ハルたんと普通に会話する。ハルたんと……」

新川さんの目は、どんどん細くなっていき、やがてほとんど閉じているようになった。
しかし、この状況で自分の視界を閉ざすなんて真似はしないだろう。
もし閉じていたとしても、拳銃を向けられている俺が動けるはずがない。

「君たちは、『賢者の石』というものをご存知でしょうか」

新川さんは言う。

「中世ヨーロッパの錬金術師たちが、こぞって精製しようとした完全な物質」
「卑金属を黄金に変え、不老不死を可能にする……」
「それは自然界にも存在しますが、普通の人々にはただの小石でしかない」
「子供は蹴りとばして遊び、大人は邪魔だと避けて通る」
「その、価値も分からずに」

古泉は今、この時もスクール水着を脱ごうと悪戦苦闘している。
しかし悲しいかな、勃起した陰茎が邪魔をしている。
あいつの助けは得られそうにない。

「現代の『賢者の石』。それが涼宮ハルヒなのです」
「といっても、願望実現能力などはどうでもいい事なのです」
「むしろそれは不必要と言ってしまってもいいでしょう」
「彼女の価値、それは一人の女子高校生という、ただそれのみで充分なのですから」

ハルヒの制服を――ああ、恐らくハルヒの知らぬ間に、新品と交換して入手したんだろう――、
それを着た新川さんは、一息で喋り終わると目を開いた。

「私は現代の錬金術師なのでしょう。創る事はできなくとも、『賢者の石』は見つけてしまった」
「その『賢者の石』を、その価値を理解できず、しようともしない君たちを……」
「許すことなどできない」

銃声。


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